「履歴事項全部証明書を取得したいけれど、東京法務局のどこに行けばいいの?」「申請に必要なものや手続きの流れが分からない…」そう思う方もいるかもしれません。履歴事項全部証明書は、法人の登記情報を証明する重要な書類で、銀行口座の開設や融資申請などで必要になります。 しかし、初めて取得する場合、申請方法や費用、受け取りの流れに戸惑うこともあるかと思います。この記事では、東京法務局までのアクセス方法をはじめ、申請に必要な書類や手数料、スムーズに取得するためのポイントを分かりやすく解説します。東京法務局へのアクセス方法以下では、東京法務局まで迷わずスムーズにアクセスするための九段下駅改札出口から東京法務局までの具体的な道順や注意点を詳しく解説します。東京法務局(本局)の所在地と徒歩アクセス方法(写真付き)東京法務局は、「九段第2合同庁舎」内に位置しており、最寄りの九段下駅から徒歩5分程の距離にあります。九段下駅へは、東西線・半蔵門線・都営新宿線でアクセスが可能です。九段下駅に到着したら、改札を出た後、東京法務局に最も近い「6番出口」を目指して進みます。下記の「神田神保町方面改札」が、どの路線からもアクセスでき、6番出口に近い改札です。「神田神保町方面改札」を出て直進すると「6番出口」の案内がありますので、エスカレーターを上って地上に出ます。地上に出たら、一つ目の注意ポイントです。そのまままっすぐ進むのではなく反対側を向いてください。そのまま出口を背にして進むと、以下の大きな交差点(目白通りと靖国通りの交差点)が見えます。この交差点を渡らずに、りそな銀行の角を左に進んでください。ここからは、道なりに歩いていくだけとなります。途中には、コンビニの「ミニストップ」や目印となる以下の大きな白いビル(東京堂千代田ビルディング)がありますので、それを頼りに進んでください。更に進むと、「千代田区役所本庁舎・九段第3合同庁舎」と書かれた白い看板が見えてきます。ここが二つ目の注意ポイントです。今回の目的地の法務局は、この建物の一つ奥にある、「九段第2合同庁舎」内に位置します。間違えないようにご注意ください。「千代田区役所本庁舎」を通り過ぎ、さらに進みますと、「九段第2合同庁舎」が見えてきます。ちょうど赤いポストの前に「東京法務局・麹町税務署」と書かれた立て看板がありますのでこれを目印に左に曲がってください。以下のような案内がある建物が目的地です。入口を直進後、正面にフロア案内があり、左にエレベーターホールがあります。今回の目的地の商業・法人登記関係窓口は「3階」に位置しますので、左手のエレベーターから3階に上ってください。エレベーターを降りると目的の窓口があります(一つしかないのですぐわかります)。今回の目的である、履歴事項全部証明書の発行は、入口から入ってすぐ左手の「⑥会社・法人の証明書受付」で行います。その他のアクセス方法及び注意点(混雑時間・駐車場情報)東京法務局は、日々多くの人が訪れる場所であるため、特に平日の昼間は混雑することが多いです。できれば朝一番に訪れることをおすすめします。なお、東京法務局へは地下鉄の他にも、周辺のバス停や、車でもアクセスが可能です。「九段第2合同庁舎」利用者用の駐車場は建物のすぐ隣にありますので、車でのアクセスをお考えの場合は、以下の法務局案内を参照してください。https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/table/shikyokutou/all/hokyokutouki.html履歴事項全部証明書の取得申請方法次に、履歴事項全部証明書の発行方法について解説していきます。申請手続きは意外と簡単で、事前に準備すべき書類もほとんどないため、初めての方でもスムーズに進められます。今回は、東京法務局での申請方法を順を追って解説します。申請に必要な書類と持ち物履歴事項全部証明書の取得は、法人の代表者や関係者でない方でも申請が可能であり、事前に準備が必要な書類はありませんが、証明書を発行する法人の①「商号・名称」、②「会社等の住所」、③会社法人等番号(12桁の法人番号)を事前に調べておくと申請がスムーズに行えます。なお、申請する際は、証明書発行手数料として1通あたり600円分の収入印紙が必要です。収入印紙は3階窓口の「印紙売場」で購入できますので、事前に準備する必要はありませんが、購入方法が現金支払いのみですので、必要な現金を持参してください。申請の流れと窓口での手続き方法申請窓口で履歴事項全部証明書を取得する際の流れは以下の通りです。1.交付申請書の記入3階の入り口より入ってすぐ左手の「⑥会社・法人の証明書受付」と書かれた場所に、交付待ちのためのベンチがあります。そのすぐ後ろに登記事項証明書交付申請書を記入するためのデスクが設置されています。事前に記入した申請書をお持ちでない場合はこちらで必要事項を記入してください。以下のサンプルが、「会社法人用」の登記事項証明書交付申請書です。2.収入印紙の購入申請書への記入が完了したら、必要な金額の収入印紙の購入をしてください。「印紙売場」は、証明書発行請求機が並んでいる奥にあります。記入した交付申請書を窓口で提出するといくら分の収入印紙が必要か教えてくれますので、購入してください。なお、繰り返しになりますが、現金支払いのみの対応ですので、必要な現金を忘れずに持参してください。3.申請書の提出記入した申請書の右上に「収入印紙欄」がありますので、記入デスクに備え付けてあるのりで購入した収入印紙を貼り付けたうえで、登記事項証明書交付窓口の係員に提出してください。ここで、申請書に不備があった場合は、係員が訂正箇所を教えてくれますので、対応してください。4.証明書の受け取り無事窓口にて申請が受理された後、受付番号のレシートを渡されます。履歴事項全部証明書が発行されると、申請窓口の正面にあるモニターで受付番号が呼び出されますので、交付待ちの方のための椅子にてお待ちください。混雑具合によりますが10分~20分程度で履歴事項全部証明書が発行されます。証明書発行請求機での手続き方法続いて証明書発行請求機での手続き方法について解説します。東京法務局では、証明書発行請求機を利用して履歴事項全部証明書を取得することも可能です。機械操作が完了した時点で申請が受理されるため、窓口での申請に比べて待ち時間が短縮でき、混雑時には特に便利です。証明書発行請求機で履歴事項全部証明書を取得する際の流れは以下の通りです。3階の入り口より入ってすぐ左手の「⑥会社・法人の証明書受付」の壁側に証明書発行請求機というタッチパネル式の端末が設置されていますので、こちらにて操作をしてください。1.証明書発行請求機の画面上で「操作を開始します このボタンを押してください」を選択します。2.「印鑑カードなし(市区町村検索)」を選択してください。今回は、印鑑カードを持参していない想定で、「印鑑カードなし(市区町村検索)」を選択します。3.請求する会社の所在地(都道府県)を選択してください。この画面で都道府県入力後、市区町村、会社名の入力を求められますので、入力を進めてください。4.左上の履歴事項全部証明書を選択してください。会社名の入力が終わると、発行可能な証明書の一覧が出てきます。なお、以下の画像の通りその他の証明書も発行できますので、必要に応じて選択してください。5.請求する証明書の通数を選択してください。一回の申請で最大20通まで発行可能です。6.入力内容を確認し、確認ボタンを押します。請求した証明書の手数料が表示されますので確認してください。7.請求にきた人の氏名を入力します。入力後、誤りがなければ確認を押してください8.完了後、「整理番号票」が発行されます。※こちらで証明書が発行されるわけではなく、窓口での収入印紙の提出と証明書の受け取りが必要ですのでお気を付けください。9.収入印紙の購入をしてください。証明書発行請求機での申請の場合でも、収入印紙の購入が必要ですので「整理番号票」の発行後、印紙売場にて手続きをしてください。印紙売場は、証明書発行請求機が6台並んでいる奥に受付があります。「整理番号票」を窓口で提出し、収入印紙を購入してください。10.証明書を窓口にて受け取ってください。履歴事項全部証明書が発行されると、申請窓口の正面にあるモニターで「整理番号票」に記載の受付番号が呼び出されますので、購入した収入印紙を持ってお待ちください。混雑具合によりますが10分~20分程度で履歴事項全部証明書が発行されます。東京法務局のほかに履歴事項全部証明書の取得ができる場所ここまで東京法務局での証明書の取得方法を紹介しましたが、実は東京法務局以外の法務局出張所でも履歴事項全部証明書を取得することができます。忙しい方や近隣に住んでいる方にとっては、別の取得方法を検討するのも一つの手です。今回は、東京法務局以外で取得できる証明書の種類や取得場所の検索方法について紹介します。全国の法務局で取得可能東京法務局以外でも、全国にある各地の法務局で履歴事項全部証明書を取得できます。どの法務局でも全ての都道府県の法人の証明書を取得することができます。履歴事項全部証明書が取得できる場所についての詳細は、法務局の公式サイトや法務省のページに掲載されています。<全国の法務局一覧>https://www.moj.go.jp/MINJI/minji10.html<東京法務局管轄で商業・法人登記を取り扱っている出張所一覧>https://houmukyoku.moj.go.jp/tokyo/table/shikyokutou/all03.htmlコンビニや市役所、区役所では取得できない点に注意注意点として、コンビニや市役所、区役所などでは履歴事項全部証明書を取得することはできません。必ず法務局の窓口を利用してください。他の登記事項証明書も取得可能履歴事項全部証明書以外にも、現在事項全部証明書や代表者事項証明書などの書類も、同様の手続きで、各法務局やその出張所で取得できます。これらの証明書が必要な場合も、同じように申請手続きを行えば、複数の証明書が同時に取得可能です。履歴事項全部証明書はオンラインで取得請求する方法もある東京法務局に直接出向く方法以外にも、オンラインで履歴事項全部証明書を取得する方法もあります。オンライン申請は、物理的に法務局に出向く手間を省けるため、時間的に余裕のある方や遠方に住んでいる方には非常に便利な手段です。家にいながら証明書を取得し、郵送で受け取ることも可能です。登記・供託オンライン申請システムを利用する履歴事項全部証明書をオンラインで取得するには、登記・供託オンライン申請システムを利用します。このシステムは法務省が提供しており、インターネット上で申請が可能です。システムにアクセスするためには、ユーザーID登録と本人確認が必要です。公式サイトにアクセスすることで、必要な書類や手続きについての詳細情報も確認することができるので、申請前にチェックすることをお勧めします。<登記・供託オンライン申請システム公式サイト>https://www1.touki.or.jp/オンライン申請の流れ1.システムへのログインオンライン申請を行うには、「登記・供託オンライン申請システム」のログインが必要です。新規でアカウントを作成する場合は、「初めての方へ」のボタンから登録と本人確認を行ってください。2.申請書類の入力作成したアカウントにログイン後、申請フォームに必要事項を入力します。法人名や法人番号など、証明書に必要な情報を入力し、申請通数や取得方法を選択します。3.証明書の発送オンライン申請後、申請が処理されると証明書が郵送されます。通常、数日から1週間程度で自宅に届きます。申請から証明書受け取りまでに時間がかかるため、急いでいる場合には事前に余裕を持って申請を行うことをお勧めします。3.オンライン申請は余裕を持ってオンラインでの証明書申請は便利ですが、証明書の到着までに日数がかかるため、急ぎで証明書が必要な場合は、窓口での直接申請をおすすめします。オンライン申請を利用する際には、申請の余裕を持ち、計画的に手続きを進めてください。最後に履歴事項全部証明書の取得方法について詳しく解説しましたが、手続き自体はそれほど難しくありません。窓口での申請、証明書発行請求機の利用、オンラインでの請求など、状況に応じた方法を選択することで、スムーズに取得できます。初めての方は、事前に手順を確認し、必要な費用や会社情報を準備しておくことが重要です。本記事が、皆様の手続きの一助となれば幸いです。Graffer 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